XR(VR・AR・MR)業界は今週も大きな話題が盛りだくさん!ゼブラのVRペンやスーパーボウルのAR演出など、最新の技術革新が続々登場しています。VTuber業界でもホロライブの快進撃や、にじさんじのMR技術が注目を集めました。今週の重要ニュースを振り返ります!
ゼブラのVRペン「T-Pen」登場!紙とバーチャル空間の融合
筆記具メーカーのゼブラが、新たな3Dバーチャル生成プラットフォーム「kaku lab.(カクラボ)」を発表しました。このシステムでは、「T-Pen」という特別なペンを使い、紙にもバーチャル空間にも書くことができるという斬新な技術を採用。これにより、手書きのアイデアをそのまま3Dオブジェクトに変換し、VRやAR空間で活用できるようになります。
さらに、ヘッドセット(Apple Vision Proなど)やタブレットを通じてバーチャル空間「kaku XR」にアクセスし、リアルタイムでコンテンツを編集できるのが特徴。アナログとデジタルの融合という新しい形の創作ツールとして、今後の展開が期待されます。
スーパーボウルで日本のAR技術が活躍!リアルタイム演出が話題
米国最大級のスポーツイベント「スーパーボウルLIX」では、日本のKudan株式会社が開発した最先端のSLAM技術を活用したAR演出が導入されました。SLAM技術とは、リアルタイムで空間を認識し、仮想オブジェクトを自然に配置する技術のこと。
今回のスーパーボウルでは、選手紹介や試合の途中経過をAR技術でリアルタイム表示することで、試合のドラマ性をさらに強調する演出が実現。視聴者は、まるでゲームのような感覚で試合を楽しむことができたと話題になっています。こうした技術が今後、スポーツ中継の新たなスタンダードになる可能性もあります。
VTuber業界の進化!ホロライブの成功とにじさんじのMR技術
VTuber業界も大きな進展がありました。ホロライブを運営するカバー株式会社は、2025年3月期第3四半期決算を発表し、売上高が前年同期比69.2%増の117億5,800万円と絶好調。トレーディングカードゲーム(TCG)事業の好調や、大型ライブイベントの成功が業績を押し上げたと見られています。
また、にじさんじはMR(複合現実)技術を活用した新技術の実証実験を実施。VTuberの加賀美ハヤトのライブが、実際に「そこにいるように感じられる」新しい体験を提供しました。これにより、VR空間だけでなく、リアルな空間にVTuberを“存在”させる技術が現実味を帯びてきています。
- ゼブラが紙とバーチャル空間の両方に書ける「T-Pen」を発表
- スーパーボウルLIXで日本のAR技術がリアルタイム演出を実現
- ホロライブの売上が前年同期比69.2%増で絶好調
- にじさんじのMR技術がVTuberのリアルな存在感を向上
- VR泥棒ゲーム「Thief Simulator VR」が30万本以上の売上を記録
【補足情報】
- ゼブラ株式会社
日本の筆記具メーカーであり、ボールペンやマーカーなどを展開。近年はデジタル文具にも注力し、新たな創作ツールを開発している。 - SLAM技術(Simultaneous Localization and Mapping)
リアルタイムで空間を認識し、仮想オブジェクトを現実世界に自然に配置する技術。自動運転やAR/VR分野で活用が進んでいる。 - ホロライブプロダクション
カバー株式会社が運営するVTuber事務所。国内外で人気を誇り、YouTubeを中心にライブ配信やグッズ販売を行う。 - MR(Mixed Reality)技術
現実世界とバーチャル空間を融合させ、仮想オブジェクトを実際の空間に存在させる技術。VRやARと並ぶXR技術のひとつ。
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