世界的なポーカー大会「WSOPサーキット」のメインイベントが、前代未聞のアクシデントに見舞われた。あるプレイヤーが突如として怒りを爆発させ、テーブルを次々とひっくり返す騒動が発生。大会は一時中断され、参加者たちは騒然となった。
WSOPメインイベントで前代未聞の暴走劇
米ノースカロライナ州のHarrah’s Cherokeeで開催中のWSOPサーキット・メインイベントにて、23日、あるプレイヤーが突如として怒りを爆発させ、3台のポーカーテーブルをひっくり返す騒動が発生した。この事件が起きたのは、バイイン1,700ドル(約25万円)のメインイベントで、残り65人のプレイヤーが競っている最中だった。
現場にいた4度のWSOPサーキットリング優勝者デイビッド・モーゼスがX(旧Twitter)に投稿した動画では、複数のテーブルが転倒し、プレイヤーたちが唖然とする様子が映っている。モーゼスは動画の中で「誰かが一生出禁になったな」とコメント。
事件の詳細—「神がやれと言った」男が暴走
騒動の直後、警備員が会場に駆けつけ、暴れたプレイヤーを会場の外へと連れ出した。目撃者によると、男は大声で「神がやれと言ったんだ!」と叫んでいたという。この異常な言動に、周囲のプレイヤーたちも混乱を隠せなかった。
事件後、大会は一時中断。トーナメントディレクターのマット・サヴェージ氏はXで「これは大会運営者にとって最悪の悪夢�」と述べ、スタッフが転倒したテーブルのプレイヤーのチップ状況を復元する作業に追われたと明かした。
一部の関係者は、再開の方法として、
- カメラ映像とプレイヤーの証言をもとにチップを再配置する
- 残り65人全員で賞金を均等に分配する「チョップ(分配)」を行う
といった選択肢が検討されたことを報告した。
まとめ—大会は続行も、プレイヤーの暴走は大きな波紋
WSOPサーキットのメインイベントは最終的に再開されたが、今回の事件はポーカー界に大きな衝撃を与えた。大会の様子を撮影した映像では、長髪の男がテーブルをひっくり返した後、複数のプレイヤーに取り押さえられる様子が確認できる。男は「俺は誰も傷つけてないだろ!」と叫んでいたが、会場内での暴力行為が許されるわけもなく、大会からの永久追放が確実視されている。
WSOPサーキットのHarrah’s Cherokeeシリーズは2月13日から24日までの開催予定で、この事件が起きたのはちょうど大会の終盤戦だった。ポーカー業界では今後、このようなトラブルを未然に防ぐための対策が求められることになりそうだ。
- WSOPサーキットのメインイベントでプレイヤーが暴走し、テーブルを3台転倒
- 事件発生時、残り65人のプレイヤーが競っていた
- 警備員が男を会場外へ排除、男は「神がやれと言った」と発言
- 大会は一時中断、チップの再配置や賞金の分配が議論される
- 暴れたプレイヤーは永久追放の可能性が高い
【補足情報】
- WSOP(World Series of Poker)とは?
世界最大規模のポーカー大会シリーズ。年間を通じて各地で開催される「WSOP Circuit(WSOPC)」は、比較的手軽に参加できるトーナメントとして人気が高い。 - Harrah’s Cherokee(ハラーズ・チェロキー)とは?
ノースカロライナ州にあるカジノリゾートで、WSOPサーキットの主要開催地のひとつ。年間を通じて複数のポーカーイベントが行われている。 - デイビッド・モーゼスとは?
WSOPサーキットで4度のリング獲得経験を持つ実力派プレイヤー。今回の騒動の動画をXに投稿し、広く拡散された。 - マット・サヴェージとは?
世界的に著名なポーカートーナメントディレクター。WPT(ワールドポーカーツアー)など多くの大会を手掛け、ポーカー界のレフェリー的な存在。
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