ポーカーファンの間で大きな話題となっていた、世界的なポーカートーナメントの新規開催地マカオ。しかし、開催直前に何らかの理由で、主催者側が開催中止を発表し、大きな波紋が広がっています。
期待の新舞台マカオ
ポーカーの祭典「ワールドポーカーツアー(WPT)」は、2023年6月にマカオで初の開催を予定していました。アジアNo.1のカジノ都市マカオでの開催は、ポーカー界にとって非常に意味のあるものでした。
主なイベントは、バイインが約52万円の「チャンピオンシップ」と、約256万円の「ハイローラー」の2つ。WPTは中国系カジノ運営大手のウィン・マカオと提携し、世界最高レベルのポーカートーナメントをマカオに持ち込もうとしていました。
直前になって突然の中止発表
しかし、開催の約2か月前となる今月半ば、WPTは公式SNSで「マカオ開催は中止となった」と発表。理由は不明ながら、「ウィン・マカオ、主催者双方で将来的な開催に向けて協議を続ける」とだけ説明があり、多くのファンを落胆させました。
実は、この直前にもWPTはベトナム・ハノイでの開催を突然中止にしており、アジア市場への参入に難航しているようです。一部では「コロナ禍の影響が残る中で、開催の是非を巡り主催者内部で調整がつかなかった」との見方もあります。
新市場開拓への挑戦
WPTのCEOは昨年、「マカオは長年の夢だった開催地。素晴らしい大会になるだろう」と意気込みを示していただけに、今回の中止は残念な結果に終わりました。
一方で、マカオ政府観光局は「ポーカーを通じた新たな客層開拓に期待していた」と語り、主催者側の判断を尊重しつつも、失望感は隠せません。新市場開拓への挑戦は続きますが、WPTにとっても、アジア進出の壁は高いようです。
【個人的見解】
ポーカーファンの間では、マカオ開催に熱い期待が寄せられていただけに、今回の中止は残念な結果と言えるでしょう。しかし、コロナ禍の影響が完全に収束したわけではなく、大型イベントの開催判断は慎重にならざるを得ません。主催者としては、次なる機会を見据えた上で、より確実な大会運営体制を構築することが求められます。一過性のブームに終わらせず、アジア市場の新たな可能性を切り開くため、地道な取り組みが重要となってくるはずです。
- 世界的ポーカートーナメントWPTが、マカオ初開催を直前に中止
- 約52万円の「チャンピオンシップ」と約256万円の「ハイローラー」を予定していた
- 中止理由は不明も、主催者は将来の開催に向け協議を続ける方針
- 新型コロナ禍の影響で、主催者内部で開催の是非を巡り調整がつかなかった可能性
- マカオ政府は新規顧客層開拓の期待を寄せていた
【補足情報】
- 世界最高峰のポーカートーナメントブランド。年間を通して様々な大会を開催。
- マカオ最大級のカジノリゾート施設を運営する中国系企業。
- マカオ特別行政区政府の観光行政を所管する機関。
Allied Gaming and Entertainment (AGAE)
- マカオのカジノ運営会社。WPTマカオ大会の共催者。
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