TikTokで話題の「スーパーマンチャレンジ」によるケガが続出。学校では禁止令が出され、医師は重傷リスクを警告。楽しいはずの遊びが命を危険にさらす現実とは?
TikTok発の危険なトレンドが拡散
「スーパーマンチャレンジ」は、TikTokで人気を博している危険な遊びです。助走をつけてスーパーマンのような姿勢で飛び込み、数人が腕で受け止めて放り上げるというシンプルな内容ですが、安全対策が不十分なまま真似することで、ケガが相次いでいます。青森県では高校生が学校の廊下でこの遊びを試み、後頭部から落下する事故が発生しました。幸い命に別状はありませんでしたが、首を痛め、友人は腕をねんざするなど、リスクが顕著になっています。沖縄県や大阪府でも似たような事故が報告されており、教育委員会が注意を促しています。
学校や地域社会が取る対応
危険な遊びとして認識され始めた「スーパーマンチャレンジ」に対し、各地の学校が禁止令を発令しています。沖縄県南城市では小中学校が「危険な行為のまねをしない」という指導文書を発行し、教師たちは小学生が興味本位で真似をしないよう注意を呼びかけています。また、大阪府高槻市でも中学生が背中や頭を打ちケガをした事故が発生し、市教育委員会が「危険行為」として全校長宛てに通知を出しました。しかし、SNSを介して全国的に拡散する遊びを一律に抑止することは難しく、現場の取り組みには限界があります。
専門家が警告するリスクと課題
佐久医療センターの小児科医・坂本昌彦医師は、このトレンドが全国的に子どもたちの間で広がる危険性を指摘しています。12月以降、関東や関西の医師仲間からも「スーパーマンチャレンジ」で重傷を負った子どもの報告が寄せられているといいます。特に、首や腰を強く打つと後遺症が残る可能性があり、「子どもたちは危険性を認識しないまま遊びをエスカレートさせている」と懸念を示しました。保護者や学校だけでなく、SNSプラットフォーム側の介入が必要ではないかとの声も上がっています。
- スーパーマンチャレンジ:TikTokで流行の危険な遊びで、ケガや後遺症リスクが報告される。
- 学校の対応:全国の教育機関が禁止令や注意喚起を実施。
- 専門家の警告:医師が深刻なリスクを指摘、社会全体での対応が必要。
【補足情報】
- スーパーマンチャレンジ:助走をつけて飛び込み、数人で受け止めるTikTokの流行。
- TikTok:短編動画のSNSプラットフォーム。若者に人気でトレンド拡散が早い。
- 教育委員会:地域ごとに「危険行為のまね禁止」を指導中。
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