8年前、人気俳優として活躍していた成宮寛貴が突然の引退を発表。その後、彼は海外を転々としながら自分自身と向き合い、新たな道を模索してきた。そして今、俳優として再びステージに立つ決意をした成宮が、これまで語られることのなかった“空白の8年間”と“引退の真相”を明かす。
成宮寛貴の軌跡—華やかな俳優人生から突然の引退へ
成宮寛貴は2000年に舞台でデビューし、その後ドラマや映画で着実に実力を発揮。「ごくせん」や「相棒」などの人気作品での活躍を経て、幅広い世代に知られる俳優となった。特に「相棒」では、2012年から3年間、主人公の相棒役として存在感を示し、視聴者からの支持を集めた。しかし、2016年に週刊誌によるスキャンダル報道が出た直後、突然の引退を発表。あまりにも急な決断に、ファンや業界関係者の間ではさまざまな憶測が飛び交った。当時の彼は「自分の意志に関係なく、周囲を巻き込んでしまうことが怖かった」と振り返る。芸能界から距離を置くことで、自身の人生を見つめ直す時間を持つ必要があったのだという。
世界を旅しながら探し求めた「新しい自分」
引退後、成宮はトランク一つで海外へ飛び立った。アジア、アメリカ、ヨーロッパを巡り、異文化の中で生活することで新たな視点を得ようとしたという。「夢中になれるものを探す」ことに多くの時間を費やし、さまざまな経験を積んだ。旅先では最低限の荷物で暮らし、物質的な豊かさではなく、「本当に大切なものは何か」を考えるようになったという。そんな中、偶然出会ったのがフィンガーペインティングだった。絵具を指で自由に塗ることによって、自分の感情を表現する手段を見つけたのだ。「心にぽっかり空いた穴を埋めるような感覚だった」と語る成宮。俳優業とは異なる世界で、彼は少しずつ自分自身を取り戻していった。
俳優として再始動—「今だからこそ演じられるものがある」
長い放浪生活を経て、成宮は昨年11月、大阪でのトークショーで俳優復帰を発表した。「8年の間に自分の価値観は大きく変わった。今なら、もっと深みのある演技ができると思う」と語る。以前は「求められる役柄を演じる」ことに重きを置いていたが、今は「自分自身の経験や感情を役に落とし込めることに価値を感じる」とのこと。復帰後の第一歩として、新たな映画やドラマ出演も検討されている。彼のこれからの俳優人生は、単なるカムバックではなく、これまでとは違う、新しいステージへと進んでいくものになりそうだ。
- 成宮寛貴が8年ぶりに俳優復帰を発表
- 2016年の引退は「周囲への影響を考えた結果」と明かす
- 引退後は海外を放浪し、価値観を見つめ直す日々を過ごす
- フィンガーペインティングを通じて自己表現を学ぶ
- 「今だからこそ演じられる役がある」と、俳優として再始動
【補足情報】
- 成宮寛貴とは?
2000年に俳優デビューし、「ごくせん」「相棒」などの人気ドラマに出演。確かな演技力で支持を集めるも、2016年に突然の引退を発表。 - 相棒での活躍
2012年から2015年まで「相棒」シリーズで甲斐享役を演じ、シリーズの新たな顔として人気を博した。 - 海外放浪生活
引退後、アジアやヨーロッパを旅しながら、自分自身と向き合う時間を過ごした。 - フィンガーペインティングとは?
筆を使わずに指で絵の具を塗る技法。感情を直感的に表現できるため、セラピーの一環としても用いられる。 - 復帰後の展望
映画やドラマの出演が予定されており、今後の活躍に注目が集まっている。
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