アイスの名作として愛され続けた「ビエネッタ」が、ついに販売終了へ。森永乳業は3月31日をもって終売すると発表した。40年以上の歴史を持つこのアイスが、多くの人々の思い出と共に幕を閉じる理由とは?
40年の歴史を持つ「ビエネッタ」、なぜ販売終了?
森永乳業は2月10日、公式に「ビエネッタ」の販売終了を発表した。1983年に発売されて以来、「特別な日に食べるアイス」として愛されてきたこの商品だが、3月31日をもって店頭から姿を消すこととなる。販売終了の背景には、海外企業とのライセンス契約が満了することがあるという。
「ビエネッタ」は、バニラアイスとチョコレートを幾重にも重ねた独自の製法が特徴で、層状に重なったチョコレートのパリパリとした食感が人気を博していた。今回終売となるのは、「ビエネッタ バニラ」「ビエネッタ ティラミス」、そしてカップ入りの「ビエネッタ バニラ」の3商品。ここ数年は販売実績が横ばいとなっており、人気が落ち着いたことも一因と考えられる。
「特別な日に食べるアイス」としての役割
「ビエネッタ」は、ほかのアイスとは一線を画す存在だった。通常のカップアイスやバーアイスとは異なり、ケーキのような形状をしており、スプーンやフォークで切り分けるスタイルが特徴的だった。そのため、「誕生日やクリスマスなど、家族で特別な日を祝うときに食べるアイス」として、多くの人々の記憶に残っている。
ネット上では「子どもの頃のごちそうだった」「おしゃれなアイスの代表格」「親が買ってくれると嬉しかった」といった声が多く寄せられており、世代を超えて愛されていたことがうかがえる。特に、1990年代から2000年代にかけては、「ちょっと贅沢なデザート」としてスーパーの冷凍コーナーで存在感を放っていた。しかし、近年はプレミアムアイス市場の多様化が進み、選択肢が増えたことで、かつてほどのインパクトが薄れたのかもしれない。
「ビエネッタ」販売終了を惜しむ声と今後の展望
「ビエネッタ」の販売終了を受け、SNSでは惜しむ声が相次いでいる。「ビエネッタを冷凍庫にストックしようと思う」「期間限定でもいいから復活してほしい」といった要望が多数寄せられている。また、ライセンス契約の終了が理由とはいえ、ファンの間では「海外では今後も販売されるのか?」「別の形で再販される可能性は?」といった議論も巻き起こっている。
森永乳業は「お客様に長年愛されてきたことに感謝し、今後も新しい商品を提供していく」とコメントしており、ビエネッタの代替となるような新たなアイスが登場する可能性もある。過去にも、販売終了した商品の復活キャンペーンが行われた例もあるため、消費者の声が大きければ、将来的に何らかの形で復活する可能性もゼロではないだろう。
- 森永乳業の「ビエネッタ」が3月31日で販売終了
- 理由は海外企業とのライセンス契約満了
- 1983年発売以来、「特別な日に食べるアイス」として愛される
- パリパリ食感のチョコレート層が特徴的なロングセラー商品
- SNSでは惜しむ声が続出、復活を望む声も多数
【補足情報】
- ビエネッタとは?
森永乳業が1983年に発売したケーキタイプのアイス。バニラアイスとチョコレートの層が特徴で、「特別な日」に食べる高級感のあるデザートとして人気を博した。 - 森永乳業とは?
日本の大手乳製品メーカー。アイスクリーム、ヨーグルト、牛乳など幅広い製品を展開し、「ピノ」「パルム」「MOW」などの人気アイスも手がけている。 - ライセンス契約について
ビエネッタは元々海外ブランドのアイスで、森永乳業はライセンス契約に基づき日本国内で販売。契約満了により販売終了となる。
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