Meta QuestがWindowsとの統合を進化させた新機能を発表!これでPC作業がVRの中で完結する時代が到来するのか。さっそく試してみました。
新機能「Mixed Reality Link」とは?
MetaがMicrosoftとのコラボレーションで生み出した新機能「Mixed Reality Link」は、Meta QuestとWindows PCをシームレスにつなげる試みです。この機能では、WindowsデスクトップをVRやAR環境で操作可能にし、さらに2つの仮想モニターを追加することが可能です。しかし、現段階ではこの機能はベータ版であり、設定の複雑さや対応環境の制約が課題として浮き彫りになっています。対応するのはMeta Quest 3または3S、PCはWindows 11の22H2以降が必要とされ、ネットワーク環境も5GHz以上のWi-Fiが推奨されています。
セットアップのハードルと実用性
まず、セットアップ手順が非常に煩雑です。Meta Quest側では実験的機能をオンにし、PCには専用アプリ「Mixed Reality Link」をインストール。そして「Remote Desktop」アプリを使って接続を完了させる必要があります。この複数ステップのプロセスは初心者にはやや厳しいものがあり、今後の正式版での改善が期待されます。セットアップが完了すると、Questの仮想環境内でPCデスクトップが操作可能になりますが、物理モニターが消灯する仕様や、複数モニターの操作に不具合が見られるなど、現段階では課題が残ります。
VRとPC作業の未来
この新機能は、PC作業をVR内で行いたいユーザーにとって魅力的な可能性を秘めています。モニターを好きな位置に配置できる自由さや、仮想空間で作業を完結できる点は、リモートワークやクリエイティブな環境構築に有用です。しかし、現在のところVirtual DesktopやImmersedといった既存ソリューションと比べ、使い勝手や信頼性でまだ追いついていない印象を受けます。ベータ版という位置づけを考慮し、今後の改善を期待しつつ、もう数カ月の待機期間を見込むべきかもしれません。
- Meta QuestがWindows統合機能「Mixed Reality Link」をベータ版で提供開始。
- 対応環境はMeta Quest 3とWindows 11 22H2以降、5GHz以上のWi-Fi推奨。
- 現段階ではセットアップの複雑さと操作性に課題が残る。
【補足情報】
Mixed Reality Link: Meta QuestとWindowsを統合する新機能。
Meta Quest 3: 最新のMeta VRヘッドセット。
Horizon OS v72: Meta Questの最新システムアップデート。
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