韓国映画『アジョシ』でウォンビンと共演し、天才子役として注目を浴びたキム・セロンさんが、24歳の若さでこの世を去った。突然の訃報に韓国映画界やファンからは悲しみの声が相次いでいる。子役時代から順調なキャリアを築いていた彼女だが、近年はスキャンダルにより活動が停滞していた。
韓国映画界に衝撃 キム・セロンさん、24歳で遺体発見
韓国メディアの報道によると、16日、ソウル市内の自宅でキム・セロンさんが遺体で発見された。第一発見者は彼女の友人で、すぐに警察に通報。警察は現場の状況から事件性はないと判断し、死因について調査を進めている。
キム・セロンさんは2000年7月31日生まれ。9歳で映画デビューし、翌年の2010年には『アジョシ』でウォンビンと共演。少女ソミ役として高い演技力を発揮し、観客の心を掴んだ。同作は韓国国内で大ヒットし、大韓民国映画大賞新人女優賞を受賞するなど、一躍スター子役の座を確立した。その後も『悪魔は闇に蠢く』『私の少女』『守護教師』などの映画に出演し、着実にキャリアを重ねていた。
しかし、2022年に飲酒運転事故を起こし、芸能界での立場が急速に悪化。主演が決まっていたドラマ「車輪」を降板し、所属事務所との契約も更新されなかった。以降、公の場に姿を見せることはほとんどなくなっていた。
飲酒運転スキャンダルとキャリアの急落
キム・セロンさんは2022年5月、ソウル・カンナム区で飲酒運転事故を起こした。飲酒状態で車を運転し、電柱やガードレールに衝突。その後、逃走を試みたものの、警察により検挙された。血中アルコール濃度は免許取り消しレベルに達しており、大きな社会問題となった。
この事故により、彼女のキャリアは急落。ドラマ「車輪」から降板しただけでなく、CM契約も次々と終了し、事務所も彼女との契約を更新しなかった。結果として、彼女は芸能界から事実上の引退状態に追い込まれた。SNS上では「飲酒運転の代償は大きかった」「若くしてすべてを失った」との意見が飛び交った。
韓国芸能界では、飲酒運転が厳しく非難される傾向がある。特に若手俳優やアイドルにとって、スキャンダルは致命的なダメージを与える。キム・セロンさんもまた、その波に飲み込まれた一人だった。彼女が再起を図る機会を得ることなく、若すぎる死を迎えたことは、多くのファンにとっても痛ましい出来事だ。
キム・セロンさんの遺したもの 韓国映画界に刻まれる才能
子役時代から非凡な才能を発揮し、多くの作品で強い印象を残したキム・セロンさん。彼女の代表作『アジョシ』は、今なお韓国映画の名作として語り継がれている。特にウォンビンとの演技の掛け合いは、韓国映画史に残る名シーンの一つとして評価されている。
飲酒運転スキャンダルによってキャリアが断たれたものの、彼女の演技力は間違いなく優れていた。今後、韓国映画界では「彼女がもしスキャンダルを起こさなかったら」「もっと多くの名作に出演できたのでは」と惜しまれる声が増えるだろう。
突然の訃報に、韓国の映画界やファンからは「才能ある女優だったのに」「人生が大きく変わる瞬間があったのかもしれない」といったコメントが寄せられている。彼女の功績と短すぎる生涯は、今後も語り継がれることだろう。
- 映画『アジョシ』で天才子役として注目されたキム・セロンさんが24歳で急逝
- 16日、自宅で遺体で発見され、警察は事件性なしと判断し、死因を調査中
- 2022年の飲酒運転事故により、キャリアが大きく低迷し、事務所との契約も終了
- 韓国芸能界では飲酒運転が厳しく非難されるため、復帰の道が閉ざされていた
- 『アジョシ』をはじめとする映画での演技は今なお高く評価されている
【補足情報】
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キム・セロンさんの出演作品一覧
- 『アジョシ』(2010年)
- 『悪魔は闇に蠢く』(2013年)
- 『私の少女』(2014年)
- 『守護教師』(2018年)
- ドラマ「魔女宝鑑 ~ホジュン、若き日の恋~」(2016年)
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韓国の飲酒運転スキャンダルと芸能界の影響
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