日本のパンクロックシーンを支え続けたガガガSPのベーシスト・桑原康伸さんが2月5日未明に心不全で死去した。44歳という早すぎる別れに、ファンやバンド仲間は深い悲しみに包まれている。コザック前田は「死ぬまで生きたね」と語り、バンドの継続を誓った。
ガガガSPのベーシスト・桑原康伸さん、44歳で死去
1997年に神戸で結成され、日本の青春パンクシーンを牽引してきたロックバンド・ガガガSP。そのベーシストとして長年活動してきた桑原康伸さんが、2月5日未明に心不全で死去したことがバンドの公式サイトで発表された。享年44歳。突然の訃報に、音楽業界やファンの間には衝撃が走った。
公式発表によると、現在、お別れの会の実施については遺族と相談のうえ決定するとのこと。桑原さんは、バンドの結成初期からガガガSPを支え続け、『卒業』や『にんげんっていいな』など数々の楽曲でベースを担当。その独特な演奏スタイルとパンク精神は、多くのファンに愛されてきた。
また、バンドは自己レーベル「俺様レコード」を立ち上げるなど、インディーズシーンでも精力的に活動。2010年からは神戸で野外フェス「長田大行進曲」を開催し、若手アーティストとの共演を重ねてきた。そんな中、突然の訃報が届き、ファンや関係者は悲しみに暮れている。
仲間たちが綴る「桑ちゃん」への思い
桑原さんの訃報を受け、バンドメンバーたちはそれぞれの想いをSNSで発信した。ボーカルのコザック前田は自身のX(旧Twitter)で「本当にありがとうね」と感謝を綴り、「死ぬまで生きたね」と桑原さんの人生を称えた。また、「ガガガSPは辞めずに続けていく」とバンドの存続を宣言。桑原さんの遺志を受け継ぐ覚悟を示した。
ギターの山本聡はバンドの公式発表をリポストし、ドラムの田嶋悟士は「もっと一緒にライブしたかった!」と悔しさを滲ませつつ、「天国でもベース練習しとけよ!」と彼らしい言葉で桑原さんを偲んだ。
特にコザック前田は、桑原さんとの24年間の絆について触れ、「僕の携帯の中のビデオフォルダには桑ちゃんの動画がいっぱいだった」と振り返る。彼にとって、桑原さんは「可愛い弟のような存在」であり、その死を受け止めながらも、前を向こうとしている姿が印象的だ。
ガガガSPの今後—桑原康伸さんの遺志を継いで
突然の別れとなった桑原さんだが、ガガガSPは彼の意志を継ぎ、活動を続けていくと明言している。コザック前田は「しばらくは喪に服すけど、ガガガSPは辞めない」と述べ、音楽の力を信じて前進することを誓った。
ガガガSPは長年、日本のパンクロック界で独自の存在感を放ち続けてきた。彼らの楽曲は、青春時代の葛藤や情熱を歌い上げ、多くの人々に影響を与えてきた。今後の活動については未定ながらも、バンドメンバーたちは桑原さんへの思いを胸に、音楽を紡いでいくことだろう。
ファンにとって、彼の死は悲しい出来事だが、ガガガSPの楽曲はこれからも生き続ける。そして、桑原康伸さんが残した音楽は、多くの人の心に刻まれ続けるに違いない。
- ガガガSPのベーシスト・桑原康伸さんが2月5日未明に心不全で死去。享年44歳。
- バンドメンバーのコザック前田は「本当にありがとうね」と追悼し、バンドの存続を誓った。
- ギターの山本聡、ドラムの田嶋悟士も、それぞれの言葉で桑原さんを偲んだ。
- ガガガSPは今後も活動を続けていく予定で、桑原さんの遺志を音楽で繋いでいく。
【補足情報】
- ガガガSP(ガガガスペシャル):1997年に神戸で結成されたロックバンド。代表曲『卒業』や『にんげんっていいな』など。
- 桑原康伸(くわはら やすのぶ):1980年生まれ、ガガガSPのベーシストとして活躍。
- コザック前田(こざっく まえだ):ガガガSPのボーカル。バンドの中心的存在。
- 俺様レコード:2007年にガガガSPが設立したインディーズレーベル。
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