日本初の高校生向けイマーシブ授業、VR技術で林業を学ぶ

「未来の林業を体感しよう」。フォレストデジタル株式会社が提供するVR技術「uralaa」を使った没入型学習で、高校生が林業の魅力に触れる新たな挑戦が始まります。

新たな教育の形：VR「uralaa」の登場

北海道のウェルビーイングテック企業、フォレストデジタル株式会社は、日本初の高校生向けイマーシブ学習授業を開発しました。林業従事者不足という課題に直面する北海道庁との共同プロジェクトで、VR技術「uralaa」を活用し、教室を仮想森林空間に変え、実際の林業体験を提供します。この取り組みは、従来の教育方法を超えた体験型学習として注目されています。

林業体験を通じた学びと興味の喚起

このプロジェクトの第一弾は、9月18日に幕別清陵高校で開催されます。林業の実際の道具や技術をVR環境で体感し、学生たちはまるで現場にいるかのような感覚で学ぶことができます。フォレストデジタルの辻木勇二CEOは、若者に林業への関心を持ってもらい、担い手の確保に貢献したいと語ります。また、アンケートを通じて学生の理解度や興味の変化を測定し、今後の教育プログラムの改善に役立てる計画です。

VRが生み出す新たな可能性

「uralaa」は、ヘッドマウントディスプレイを必要とせず、全身で没入体験ができるVR技術です。これは森林や自然の中にいるような仮想体験を提供し、学生たちにとって新たな学びの場を提供します。こうした体験を通じて、学生たちは林業の重要性をより深く理解し、持続可能な未来に向けた意識を高めることが期待されています。この技術が教育だけでなく、幅広い産業での活用可能性を秘めていることに期待が寄せられています。

• フォレストデジタルと北海道庁がVR「uralaa」を用いたイマーシブ学習授業を開始。
• 9月18日に幕別清陵高校で初のVR林業体験授業を実施。
• 学生の林業への理解と関心を喚起し、新たな担い手を育成することが目指されている。

【補足情報】：

1. フォレストデジタル株式会社：北海道のウェルビーイングテック企業、VR技術「uralaa」の開発者。
2. uralaa（うらら）：HMD不要の没入型VR技術、教育や医療などで幅広く応用されている。
3. 幕別清陵高校：初のVR林業体験授業が開催される北海道の高校。