2020年に大阪で開業した日本初のeスポーツ特化型ホテル「e-ZONe」が、2024年10月31日をもって閉業することが発表された。多くのゲーマーやファンに愛された施設がまた一つ、歴史を終える。
「e-ZONe」の誕生とその役割
「e-ZONe」は、国内初のeスポーツ特化型ホテルとして2020年8月に大阪・日本橋で開業。当初は2020年4月のオープンを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期を余儀なくされ、クラウドファンディングの支援を得てようやく開業を実現させた。ホテル内には高性能ゲーミングPCが並び、宿泊者が自由にゲームを楽しめるだけでなく、プロチームやアマチュア選手たちが練習やイベントの場として利用していた。
コロナ禍を乗り越えた運営
2020年7月のプレオープン以降、コロナによる行動制限が続く中、e-ZONeはゲーマーやファンにとって貴重な場所となった。地元のコミュニティイベントを安全に開催し、プロ選手によるゲーミングスクールも展開。eスポーツがまだ一般に普及しきっていない日本で、e-ZONeはその普及に一役買った存在であり、ゲーマーたちの「電脳空間」として機能していた。
閉業の発表と今後への影響
しかし、2024年10月31日をもって閉業することが、公式X(旧Twitter)で発表された。具体的な閉業理由については明らかにされていないが、PCをプレイする際に必要だった「PCポイント」の消化を促す案内とともに、利用者への感謝の言葉が綴られていた。新型コロナによる影響で多くのオフライン会場やeスポーツ施設が困難に直面する中、また一つ重要な拠点が失われることになり、eスポーツ業界にとっても一抹の寂しさが残る。
- 日本初のeスポーツ特化型ホテル「e-ZONe」が2024年10月末で閉業。
- コロナ禍を乗り越え、ゲーミングイベントや練習施設として親しまれてきた。
- 閉業の詳細な理由は明かされていないが、利用者への感謝のメッセージが発表された。
【補足情報】
e-ZONe:日本初のeスポーツ特化型ホテル。2020年に大阪・日本橋で開業。
株式会社サンタベル:e-ZONeの運営企業。ホテル運営コンサルティングを手掛ける。
クラウドファンディング:コロナ禍の影響を受けて開業支援のために活用された資金調達方法。
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