「XR市場の未来は、人間とコンピュータのインターフェース技術にかかっている」と語るDiver-Xの迫田氏。同社が描くHID(ヒューマンインターフェースデバイス)の未来図に迫ります。
HIDデバイス開発の挑戦
Diver-Xは、XR市場で革新的なHIDデバイスを提供する新進気鋭の企業です。同社は、ハンドトラッキングや触覚フィードバック技術を搭載した「ContactGlove」シリーズを主力製品として展開。これらのデバイスは、VRやMR空間での没入感を飛躍的に向上させることを目指しています。迫田氏は、「コンピュータの性能が向上しても、人間が情報をやり取りするインターフェース部分は進化が遅れている」と指摘。その課題を解決するため、XR市場でまだ「正解のない領域」にあえて挑む姿勢を強調しています。
製造業への触覚技術応用
Diver-XはBtoB事業にも力を入れており、製造業における設計や試作の工程を効率化するための提案を行っています。同社の触覚フィードバック技術は、VR空間での形状評価や操作感のテストを可能にし、製造コストの削減や開発速度の向上に貢献しています。「実物を作る前に仮想空間で試せることが、製造業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するカギになる」と迫田氏は語ります。これにより、実験やプロトタイプ製造にかかる手間とコストを最小限に抑えられるのです。
コンシューマー市場への展開と未来の可能性
コンシューマー市場でも、Diver-Xは積極的な姿勢を見せています。新製品「ContactGlove2」は、触覚フィードバックだけでなく、ユーザーの直感的な操作を可能にするコントローラー機能に重点を置いています。これにより、VRやMRでのコンテンツ操作がスムーズになり、より快適な体験を提供します。今後は、より手頃な価格で手軽に使用できるデバイスを開発し、XR市場の拡大に寄与することを目指しています。個人的には、Diver-XのアプローチがHID技術の進化を加速させ、VRやMR体験の質を大きく引き上げると期待しています。
- Diver-XがXR市場に向けた革新的HIDデバイスを開発。
- 製造業での触覚フィードバック活用により、開発効率を向上。
- 新製品「ContactGlove2」で、コンシューマー市場にも進出。
【補足情報】
Diver-X: XRデバイスの開発を手掛ける日本企業。
ContactGlove2: ハンドトラッキングと触覚フィードバックを組み合わせた次世代デバイス。
XR Kaigi 2024: 日本国内最大級のXR関連カンファレンス。
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